ネオジャパンは21年1月期利益予想を2回目の上方修正

(決算速報)
 ネオジャパン<3921>(東1)は12月14日の取引時間終了後に21年1月期第3四半期累計の連結業績を発表した。クラウドサービスが好調に推移して大幅増益だった。通期利益予想を上方修正(9月10日に続いて2回目)し、配当予想も上方修正した。企業のテレワーク化・DX化の流れも追い風として、通期予想に3回目の上振れ余地がありそうだ。株価は9月の上場来高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。上方修正を好感して上値を試す展開となりそうだ。

■21年1月期3Q累計大幅増益、通期利益予想を2回目の上方修正

 21年1月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比68.1%増の39億25百万円、営業利益が49.7%増の8億22百万円、経常利益が49.0%増の8億36百万円、純利益が34.4%増の5億15百万円だった。

 売上面では、ソフトウェア事業のクラウドサービス(19.0%増収)がグループウェア「desknet‘s NEO」クラウド版を中心に好調だった。システム開発事業では19年8月子会社化したPro―SPIREが寄与(前年第3四半期は貸借対照表のみ連結)した。利益は主力のクラウドサービスの増収効果で大幅増益だった。なおマレーシアの子会社を第3四半期から新規連結し、報告セグメントに海外事業を追加した。

 通期の連結業績予想(9月10日に売上高を据え置き、各利益を上方修正)は、売上高を据え置き、各利益を上方修正(2回目の上方修正)して、売上高が20年1月期比42.4%増の53億31百万円、営業利益が28.7%増の9億円、経常利益が28.3%増の9億20百万円、純利益が28.9%増の6億38百万円とした。

 第3四半期累計の利益が計画を上回ったため、通期の利益予想を上方修正した。なお配当予想も期末2円50銭上方修正して、20年1月期比2円50銭増配の10円(期末一括)とした。

 修正後の通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.6%、営業利益が91.3%である。第4四半期に大型オンラインイベント開催に伴う広告宣伝費の増加を見込んでいるが、企業のテレワーク化・DX化の流れも追い風として、通期利益予想に3回目の上振れ余地がありそうだ。中期的にも収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は9月の上場来高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。上方修正を好感して上値を試す展開となりそうだ。12月14日の終値は2597円、時価総額は約386億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る