ヤマシタヘルスケアHDの第3四半期は中核の医療機器販売業が好調で売上高4.8%増加

(決算速報)

■利益面では超音波画像診断装置の開発費や物流コスト増、賃上げなどで微減

 ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東証スタンダード)が3月31日日の夕方に発表した第3四半期決算(2024年6月~25年2月・累計/連結)は、中核事業である医療機器販売業が好調に推移し、売上高は前年同期比4.8%増の475億52百万円となった。利益面では、物流コスト上昇、子会社マイクロソニックにて開発中の超音波画像診断装置「ブレストスキャン」にかかる研究開発費の計上、賃上げなどによる管理費の増加により、営業利益は同13.9%減の7億14百万円となり、経常利益も同12.8%減の7億59百万円だった。ただ、親会社株主に帰属する四半期純利益は同4.3%増の4億61百万円となり、前年同期に計上した減損損失による特別損失が今期は発生しなかったことから増益になった。

 医療機器販売業のうち一般機器分野では、一般医療機器備品や放射線診断装置及び超音波診断装置が伸び、一般消耗品分野でも汎用消耗品及び手術関連消耗品が伸びた。また、内視鏡、サージカル、循環器等により構成される低侵襲治療分野では、電子内視鏡手術システム等の内視鏡備品や、腹腔鏡システム等のサージカル備品、血管内治療、内視鏡関連消耗品が好調だった。

 整形、理化学、眼科、皮膚・形成、透析により構成される専門分野では、眼科関連機器や整形外科関連が好調。医療情報、設備、医療環境等により構成される情報・サービス分野の部門売上高は同12.6%増加し、電子カルテシステム等の医療IT備品の売上下が好調だった。

 今期・25年5月期の連結業績予想は全体に24年7月に開示した前回予想を据え置き、売上高は673億19百万円(前期比9.4%増)、営業利益は7億71百万円(同20.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億9百万円(同12.2%減)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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