【編集長の視点】コロプラは連続の最高純利益更新で市場予想を上回り連続増配もオンして大幅続伸

写真=『ほしの島のにゃんこ』コロプラのサイトから

コロプラ<3668>(東1)は、寄り付きの買い気配から278円高の2365円と買い進まれ大幅続伸して始まっている。前日11日大引け後に9月期決算を発表、前2015年9月期業績が、期初予想を上ぶれて着地し、今2016年9月期業績も続伸を見込み、純利益が、連続して過去最高を更新して市場コンセンサスを上回るとともには、配当も前期、今期と連続増配することを手掛かり材料に割安ゲーム関連株買いが増勢となっている。

■新規ゲームが好調に推移し積極推進の海外展開も寄与

前期業績は、利益が期初予想を23億円~19億円上ぶれ、前々期比35.1%増収、37.4%経常増益、49.2%純益増益と大幅続伸した。前々期に配信を開始した既存のオンライン型ゲームアプリの「ほしの島のにゃんこ」、「白猫プロジェクト」が、売り上げを伸ばしたほか、前期第2四半期(2Q)に配信を開始した「東京カジノプロジェクト」、同第3四半期(3Q)に配信を開始した「ランブル・シティ」、「バトルガール ハイスクール」などの新規ゲームも好調に推移、海外展開も積極的に推し進め第1四半期には韓国向けに「白猫プロジェクト」、2Qに台湾、香港、マカオ向けに「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」、「白猫プロジェクト」、韓国向けに「アクション三国志forkakao」、さらに3Qに中国向けに「白猫プロジェクト」、韓国向けに「スプリングショットブレイブズ」の配信をそれぞれ開始したことが要因となった。 今期業績も、この既存ゲームの寄与に加えて、新規ゲームを前期比倍増の6本投入することなどから続伸、売り上げ850億円(前期比17.4%増)、経常利益360億円(同11.2%増)、純利益210億円(同8.0%増)と見込んでいる。純利益は、前期に続き過去最高を更新するとともに、市場コンセンサスを約8億円上回る。配当は、前期配当を期初予想の14円から16円(前々期実績10円)に増配し、今期も17円に連続増配を予定している。

■年初来高値からの調整幅の半値戻し水準をクリアしPER13倍台の割安修正に再発進

株価は、前期第1四半期の好決算に自己株式取得がオンして年初来高値2989円をつけたが、その後は好調な四半期決算を発表したものの市場コンセンサスを下回るとして下値を探り、世界同時株安の直撃で同安値1750円まで突っ込んだ。きょう12日寄り付きの高値で、この調整幅の半値戻し水準までリバウンドしているが、PERはなお13倍台と割安である。全値戻しへと再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る