野村HDは持ち直す、偽メール被害防止で一部銘柄の買付を制限、「今朝は偽メール急減」の関係者も

■偽メールでフィッシングサイトに誘導しパスワードなどを盗む事案に対応

 野村HD(野村ホールディングス)<8604>(東証プライム)は4月9日、朝寄り後の7%安(55.4円安の703.6円)を下値に持ち直し、午前11時にかけては3%安(25.6円安の733.4円)まで値を戻している。同社を名乗るフィッシングメール(偽メール)による口座番号や暗唱番号の詐取などが問題視され、4月8日から一部株式銘柄のオンライン上での買付などを制限したと発表したが、株価への影響は限定的のようだ。

 4月7日付で、同社ホームページに『当社からのお知らせ』として、「更なる不正取引の防止のため、4月8日(火)より、一部の銘柄のオンラインサービス上での以下の注文の受付を一時停止しております。当該銘柄のお取引をご希望される場合は、お取引店へご連絡ください。」などと掲示した。

 ただ、怪しいメールが一日に20本を超えるという株式市場関係者は、今朝(4月9日)見てみたら数本程度しか着信がなく、カード会社や宅配便の怪しいメールはあるが野村など証券会社を名乗るメールはなかったという。最近、特殊詐欺事件に絡んでカンボジアを拠点とするメンバーの摘発が伝えられており、こうした動きとの関連報道に思いを巡らせていた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る