アステナHDの第1四半期は営業利益2.3倍など大幅増益、奥能登地域の地方創生事業も軌道に乗る

(決算速報)

■ファインケミカル事業では受託製造・自社品製造が好調に推移

 アステナHD(アステナホールディングス)<8095>(東証プライム)が4月11日午後に発表した2025年11月期の第1四半期連結決算(2024年12月~25年2月)は大幅増益の好決算となり、売上高は前年同期比6.8%増加して143億34百万円、営業利益は前年同期の2.3倍の10億32百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益も同2.0倍の5億05百万円だった。

 ファインケミカル事業では受託製造・自社品製造が好調に推移し、マイクロ電子回折装置(MicroED)関連の受注拡大に努め、順調に推移した。ペプチド・核酸領域においても、存在感を示す海外のグローバルメガファーマ等から中分子原薬のプロセス開発案件の受注拡大に努めた。

 HBC・食品事業でも輸入化粧品の販売が好調だったことなどにより、売り上げ・利益とも伸長した。

 医薬品部門では、一部の製品において原料不足などにより供給停止が発生しているとしたが、選定療養の影響により、ルリコナゾール「イワキ」軟膏・クリームやベタメタゾン吉草酸エステル軟膏・ローション等の販売が好調だった。

 美容医療部門では、医療機関向け「NAVISION DR」シリーズが伸長し、順調に推移した。

 その他事業では、石川県奥能登地域における社会課題解決を目的とした「ソーシャルインパクト事業」を企画・運営。地方創生部門のふるさと納税事業において、自治体やゴルフ場等での現地決済型サービスの導入件数が増加したことにより、売上は順調に推移した。

 2025年11月期の連結業績予想は、25年1月に開示した前回予想からから変更はなく、売上高は630億円(前期比8.6%増)、営業利益は20億円(同29.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億円(2期ぶりの黒字化)を据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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