巴工業は22年10月期2Q累計営業・経常減益だが進捗率高水準、通期上振れの可能性

(決算速報)
 巴工業<6309>(東証プライム)は6月10日の取引時間終了後に22年10月期第2四半期累計連結業績を発表した。化学工業製品販売事業は伸長したが、機械製造販売事業の国内官需向け装置・工事・部品・修理や海外向け機械・部品・修理などが減少し、全体として営業・経常減益だった。通期予想は据え置いた。売上構成差や経費増加などを考慮して減益予想としている。ただし保守的だろう。第2四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。株価は水準を切り上げて年初来高値を更新する場面があった。第2四半期累計の高進捗率を好感して上値を試す展開を期待したい。

■22年10月期2Q累計営業・経常減益だが進捗率高水準

 22年10月期第1四半期連結業績(収益認識会計基準適用のため売上高の前期比増減率は非記載、利益への影響軽微)は、売上高が219億72百万円、営業利益が前年同期比6.8%減の18億02百万円、経常利益が4.1%減の18億79百万円。親会社株主帰属四半期純利益は特別利益(固定資産売却益4億56百万円)を計上して9.4%増の15億95百万円だった。

 化学工業製品販売事業は伸長したが、機械製造販売事業の国内官需向け装置・工事・部品・修理や海外向け機械・部品・修理などが減少し、全体として営業・経常減益だった。なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が33億06百万円減少、売上原価が33億01百万円減少、営業利益が4百万円減少、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ0百万円減少している。

 機械製造販売事業は、売上高が55億83百万円(収益認識会計基準適用の影響額として90百万円減少、旧基準ベースでは前年同期比23.8%減の56億74百万円)で、営業利益が32.7%減の5億74百万円だった。国内官需向け装置・工事・部品・修理や海外向け機械・部品・修理などが減少した。

 化学工業製品販売は売上高が163億89百万円(収益認識会計基準適用の影響額として32億15百万円減少、旧基準ベースでは前年同期比25.6%増の196億05百万円)で、営業利益が20.4%増の12億27百万円だった。工業材料関連および鉱産関連の建材・耐火物用途向けを中心とした材料、化成品関連の塗料・インキ用途向けの材料、電子材料関連の半導体製造用途向け材料を中心に、全分野が伸長した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が99億60百万円で営業利益が5億28百万円、第2四半期は売上高が120億12百万円で営業利益が12億74百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が396億50百万円、営業利益が21年10月期比16.0%減の23億90百万円、経常利益が17.4%減の24億円、親会社株主帰属当期純利益が7.0%減の19億60百万円としている。配当予想は21年10月期と同額の50円(第2四半期末25円、期末25円)としている。

 第12回中期経営計画の最終年度にあたり、世界経済の緩やかな回復を想定し、計画達成に向けて海外ビジネス拡大を推進する。セグメント別計画は、機械製造販売の売上高が128億円、営業利益が収益性の良い部品修理販売の減少と販管費の増加で12.1%減の7億80百万円、化学工業製品販売の売上高が265億80百万円、営業利益が営業開発関係の販管費の増加で17.7%減の16億10百万円としている。なお特別利益に社員寮売却益を計上する。

 売上構成差や経費増加などを考慮して減益予想としているが保守的だろう。第2四半期累計の進捗率は売上高55.4%、営業利益75.4%、経常利益78.3%、親会社株主帰属当期純利益81.4%と高水準であり、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて年初来高値を更新する場面があった。第2四半期累計の高進捗率を好感して上値を試す展開を期待したい。6月10日の終値は2361円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS196円43銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約2.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS3191円07銭で算出)は約0.7倍、時価総額は約249億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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