京王電鉄、書籍販売事業を譲渡、京王書籍販売(啓文堂書店)が紀伊國屋書店の傘下へ

■地域文化と店舗運営の強化を視野に事業承継

 京王電鉄<9008>(東証プライム)と紀伊國屋書店は4月21日、京王電鉄の完全子会社である京王書籍販売株式会社(啓文堂書店)の全株式を、紀伊國屋書店に譲渡する契約を2025年4月21日に締結したと発表。株式譲渡の実施日は2025年6月30日を予定しており、これにより京王書籍販売は紀伊國屋書店グループの一員として新たな体制での運営に移行する。

 京王書籍販売は1975年の創業以来、京王線沿線を中心に20店舗を展開し、地域住民の文化的ニーズに応えてきた。長年にわたり、京王電鉄の沿線価値向上に寄与してきたが、今後は紀伊國屋書店の経営資源やサービス基盤を活かし、更なる成長と地域文化への貢献を目指す。商号や屋号については今後順次変更される見通しである。

 紀伊國屋書店は、同件を通じて京王線沿線の文化的魅力と利便性を高める構えであり、書店ネットワークの強化と地域発展への寄与を図るとしている。今回の株式譲渡は、両社の協力により、地域に根ざした書店の未来を見据えた重要な転機となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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