【チャート診断】テラは調整最終場面、13年高値に対し4.5合目

チャート診断

テラ<2191>(JQ・100株単位)は調整が最終場面を迎えているようだ。2013年高値に対し4.5合目で値幅妙味も膨らみそうだ。

<歩み・現在位置>

週足チャートでは2013年5月の4970円を高値に調整の展開が続いている。14年6月頃から15年6月頃まで一旦は下げ止まり1500円前後でモミ合っていたが、15年夏場に下放れ8月25日には631円まで突っ込んだ。現在は860円どころまで戻している。

13年高値に対し約2合目、年初来高値1877円(1月13日)に対しては4.5合目という水準だ。

<マーケットの視点>

13年が高値となっているのはこの間のマーケットでの物色の中心が高ROE中心の国際優良銘柄が中心でバイオベンチャーはこの流れに乗れなかったためとみられている。

15年12月期は開発の先行投資負担で赤字継続の見通しだが、この点はマーケットは十分承知済みといえる。足元のマーケットは徐々に日経平均採用型の主力銘柄から日本再生のテーマに沿う材料系銘柄に目を向け始めていることから、同社の手掛ける体にやさしいガン治療の樹状ワクチン療法を見直すものとみられる。

<株価の方向と短期・中期判断>

13年5月からの調整は値幅及び日柄とも十分とみていいだろう。無配だけに12月の配当取り狙いというわけにはいかないから短期的にはモミ合いが予想されそうだ。しかし、中期的には年末年始に向けアベノミクス第2ステージのテーマ関連が浮上してくるものとみられる。とくに、8月の631円で下値を確認しているので押し目買いでよいだろう。

動けば足の軽い銘柄だけに待ち伏せで値幅を狙うにはよいだろう。

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