【チャート診断】クボタは2000円前後固める展開、業績を上回る上昇で業績動向見守る

チャート診断

クボタ<6326>(東1・売買単位1000株)は、去る、6月4日に2083円50銭と2000円台に買われたあと2000円前後でモミ合っている。

1890年(明治23年)創立で125年の歴史を持つ100年企業。水道近代化ニーズの水道用鉄管と食料増産ニーズの農業機械で飛躍。寿命迎えた水道管更新、中国及び東南アジアでの農業強化を背景に一段と存在感を高めている。

決算期を今年から3月を12月期に変更、中間期配当はあるが株主優待制度はない。

売上は2012年に1兆円企業に仲間入り。輸出比率約7割。発行株数約1億2400万株の中型株で値動きは比較的軽い。円安、アジア、公共関連のテーマ性を備えている。

 業績好調を背景に2013年の1800円前後のダブルトップを突破して2000円台乗せ。足元では週足チャートにおいて26週線に沿った上昇で2000円前後を固める展開である。政権交代の2012年暮れからの上昇率は約3.3倍、利益の伸びを上回るものとなっていることから、短期的には業績の動向を見極めるところといえる。

中国の経済減速はマイナスだが、東南アジアは好調。水道管取替え需要に加え東日本復旧需要が手掛かり材料。農業関連でコメ優待の期待と100株単位へ変更期待もある。

決算期変更前の15年3月期は3年前に比べ売上約57%増、営業利益2.3倍の高成長(この間、株価は3.3倍)。東南アジア高成長は今後も明るい材料。今期(9カ月決算)の1株利益は12カ月換算で117円へ。

輸出関連の顔と内需関連の両方の顔を持つ。このため、一方向的な人気にはなり難く、マーケットの物色人気切り替え時の押し目買いが有効といえるだろう。

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