ファンデリーは今期黒字化を見込む、前3月期は食材の仕入原価高騰など影響したが新たな戦略方針の立案など進める

(決算速報)

■中期経営計画は策定でき次第、公表する予定

 ファンデリー<3137>(東証グロース)の2025年3月期決算は、食材の仕入原価の高騰などの要因により営業利益が1億33百万円の損失(前年同期は58百万円の利益)となり、当期純利益は1億83百万円の損失(前年同期は66百万円野利益)だった。売上高は24億64百万円(前年同期比6.9%減)だった。

 管理栄養士の監修により健康食の宅配などを行うMFD事業では、季節ごとの商品入れ替えや、当社の管理栄養士・栄養士による食事相談サポート付き「私のおせち」の販売、各種商品の価格改定を24年3月・25年3月に実施し、認知度の向上及び新規顧客の獲得に努めた。また、医療機関への営業活動を本社・大阪支社・神奈川支社の3拠点体制で実施し、当社の管理栄養士・栄養士が顧客の疾病、制限数値、嗜好に合わせて食事を選び定期購入できるサービス「栄養士おまかせ定期便」への積極的な移行を中心として販売に注力した。

 旬の食材や国産食材にこだわった冷凍食品の国産ハイブランド冷食『旬をすぐに』などを製造販売するCID事業では、WEBサイトを通じた販売に加え、とりわけ下期に入りイオングループやライフコーポ、京王ストアなど、大手・中堅スーパーの小売店舗での販売を開始し、知度の向上と新規顧客の獲得に努めた。

 今期・26年3月期は、今後の収益拡大に向けた新たな戦略方針の立案、中期経営計画策定のための検討を進めている。新たな中期経営計画が策定でき次第、公表する予定。業績見通しは、売上高を29億92百万円(前年同期比21.5%増)、営業利益86百万円、当期純利益26百万円として各利益とも黒字化の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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