アーバネットコーポレーションの第1四半期は計画通りに推移し通期11%営業増益の予想など継続

■減収減益だが事業特性によるもので純利益も通期で11%の増加を予想

 アーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の2020年6月期・第1四半期の連結決算(2019年7~9月)は、ほぼ期初の販売計画通りに推移し、売上高は前年同期比33.6%減の43.57億円となった。

 前年同期比で減収となったが、これは、同社グループの主要事業である投資用ワンルームマンションなどの開発・1棟販売(卸売)という事業形態によるもので、個々の物件により売り上げ計上する価格や時期が大きく異なることによる。

■今期販売予定の自社開発用地契約済み物件は735戸(前期は671戸)

 連結営業利益は同51.1%減の4.94億円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同55.2%減の3.0億円。今期販売予定の自社開発用地契約済み物件は、第1四半期末の段階で735戸(前期実績は671戸)。これらのうち3分の2強が下期に売り上げ計上の予定となっている。

■投資用ワンルームマンションを取巻く環境はマンションの中でも好調

 6月通期の連結業績見通しは期初の予想と変わらず、売上高が213.80億円(前期比6.5%の増加)、営業利益は23.80億円(同10.8%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は14.50億円(同10.7%の増加)、予想1株利益は57円64銭。

 株主優待を取りやめた代わりに配当性向を従来の35%から40%に引き上げ、配当を増額する方針だ。

 首都圏のマンション全般を取り巻く環境は、地価の上昇や物件価格の高騰、建設業界の人手不足などが言われている中で、投資用ワンルームマンションについては、相続対策や将来の資産形成などの需要が旺盛で、地域や時期によっては物件が足りなくなる状況もあるという。(HC)

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