【株式評論家の視点】アプライドは業績よく割安感、パソコン販売を軸にゲーム、化粧品も展開

株式評論家の視点

アプライド<3020>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想の割安銘柄として注目したい。

同社グループは、九州・西日本中心にパソコン小売店を展開しているが、ハードとサービスを融合した新システム・サービスの販売を中心に据えることで、顧客の囲い込みと利益の創出を図り、専門店としての強みを活かした体制の構築を図っている。

店舗展開においては、パソコン専門店「アプライド」25店舗、テレビゲーム専門店「シータショップ」をインショップ含め16店舗、化粧品・雑貨専門店「ハウズ」5店舗を運営し、品揃え、サービスに専門性を追求し、差別化を推進している。 大学、官公庁向けの販売を主体とするSI営業では、22拠点体制で、技術力を活かした高付加価値商品の販売及びテクニカルサービスの充実を図り、ソリューション営業を推進している。 BtoB販売を中心とした特機営業では、首都圏への人員増強により、仕入先開拓と商品開発及び販路開拓を行い、大幅な売上拡大を推進している。
11月13日大引けに今2016年3月期第2四半期決算と併せて通期利益予想の増額を発表。第2四半期売上高が130億8400万円(前年同期比13.3%増)、営業利益が3億4500万円(同3000万円)、経常利益が5億0500万円(同2900万円)最終損益が3億1300万円の黒字(同1600万円の赤字)に着地。

通期業績予想は、売上高については従来予想の290億1000万円(前期比8.6%増)を据え置いたが、営業利益は同2億6500万円から5億円(同2.0倍)、経常利益が同3億3000万円から6億5000万円(同2.4倍)、純利益が同1億3600万円から3億5000万円(同4.2倍)と増益幅を大きく拡げる見通し。年間配当は同60円を予定している。

株価は、8月13日につけた年初来高値2525円から8月24日安値1820円まで短期調整を挟んで10月21日高値2213円と上昇。その後、11月11日安値1856円と売り直されてから同16日高値2370円と急伸。月足では9か月移動平均線がサポートしており、上昇トレンドを堅持している。今期予想PER8倍台・PBR0.86倍と割安感があるほか、配当利回り2.68%と利回り妙味もソコソコある。高値奪回から上昇基調を再度強めるか注目したい。(株式評論家&アナリスト・信濃川)

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