【株式評論家の視点】九州リースサービスは中期計画達成へ、高値奪回から一段高狙い

株式評論家の視点

 九州リースサービス<8596>(東2)は、2016年11月に東京証券取引所第二部に株式を上場。昭和49年設立以来「リース事業」を中心に、融資事業、不動産事業、フィービジネス事業などの多岐にわたる取扱商品を複合的に提供する総合金融サービス企業として、地域密着型営業により顧客ニーズへの対応を図ることで、多くの取引先の経営をサポートしている。また、同社グループでは、LED照明のレンタル事業や九州で最初の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を共同事業で稼働するなど、電力不足や環境にも対応した事業の展開も行っている。

 本年4月にはM&Aを活用し新規事業を構築する事業開発部を開設し、また、新規連結子会社にてストレージ事業へ参入。さらに、同5月には各種情報ルートの拡充、東京進出企業と九州進出企業のネットワーク構築を目的とした東京支店を開設するなど、同社グループの強みである情報力と各事業の融合による多様な商品ラインナップで顧客ニーズへの対応を図っている。

 9月22日に今2018年3月期第2四半期・通期業績予想の上方修正を発表済み。今18年3月期第2四半期業績予想は、売上高が116億円から124億円(前年同期比16.8%増)、営業利益が16億円から16億5000万円(同12.0%減)、経常利益が16億円から16億5000万円(同9.8%減)、純利益が同12億円から16億円(同2.9%増)になる見通し。

 今18年3月期業績予想は、売上高が従来予想の227億円から230億円、(前期比9.2%増)、営業利益は同29億円から30億円(同1.7%増)、経常利益が29億円から34億円(同13.9%増)、純利益が同19億円から29億円(同26.0%増)になる見通し。第2四半期において、各セグメントの売上が好調に推移したことに加え、賃貸不動産売却収益が特別利益に計上されたことが寄与し、四半期純利益は従来予想を上回る見通し。通期においては、各セグメント収益が堅調に推移する見込みで、第3四半期において破綻更生債権処理に伴う収益計上が見込まれるため、従来予想を上回る見通し。 年間配当は10円(第2四半期末5円、期末5円)を予定している。

 株価は、昨年12月12日の上場来安値618円を底に3月2日に上場来の高値945円と上昇。4月13日安値722円まで調整した後、800円を軸にモミ合っていたが、上抜く方向となっている。「独立系地場リース会社」というビジネスモデルを活かし、リースを中心とした成長を維持し、人材確保・育成、組織戦略強化、先行投資等にも注力していることが実を結び18年3月期経常利益28億円の中期経営計画は達成する見通しで、業績は順調に推移している。今期予想PER7倍台・PBR0.84倍と割安感があり、チャート妙味が増しており、高値奪回から一段高が狙えそうだ。(株式評論家・信濃川)

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