【株式市場】日経平均は174円高となり反発、後場は関税交渉を控え様子見姿勢も

◆日経平均は3万7160円47銭(174円60銭高)、TOPIXは2735.52ポイント(18.43ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は15億7815万株

 5月23日(金)後場の東京株式市場は、日本時間24日に日米関税交渉が開かれる予定とあって様子見姿勢が増えたようで、前場上げた自動車株や半導体株などが次第に上げ幅を縮め、鉄鋼株や機械株も強もみあいに転じた。一方、三菱重工<7011>(東証プライム)は一段と強含み、日本製鋼<5631>(東証プライム)は米国の原発拡充方針も手伝い一段高。第一生命HD<8750>(東証プライム)など金融株の一角も高い。神鋼商事<8075>(東証プライム)は政策保有株の縮減が伝えられ急動意。日経平均はダレ模様となり、前場の高値(388円高の3万7373円)から上げ幅を半分以上消して大引けとなった。

 後場は、楽天グループ<4755>(東証プライム)が13時にかけて一段高となり、三木谷会長兼社長が備蓄米の入札について随意契約に意欲を示したと伝えられ材料視。一方、木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は小泉農水省のコメ5キロ2000円台めざすと伝えられ大幅下落になるため一時17.0%安。湖北工業<6524>(東証スタンダード)は13時半頃から急伸し総務省が海底ケーブルの世界シェアを拡大する成長戦略を公表と伝えられ材料視。エヌエフホールディングス<6864>(東証スタンダード)は前場急伸した高値圏で推移しNY市場での量子コンピュータ関連株高が波及の見方。ワンダープラネット<4199>(東証グロース)は人気アニメとのコラボ第2弾開催決定の発表など好感され急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は15億7815万株(前引けは7億3216万株)、売買代金は3兆9322億円(同1兆8609億円)。プライム上場1632銘柄のうち、値上がり銘柄数は1118(前引けは1217)銘柄、値下がり銘柄数は450(同361)銘柄。

 東証33業種別指数は27業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、非鉄金属、機械、保険、電気機器、パルプ紙、不動産、繊維製品、ゴム製品、建設、金属製品、食料品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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