ベステラの第1四半期は利益率が回復し営業利益7.8倍に、上場10周年の記念配当を期末に実施

(決算速報)

■期初に非開示だった第2四半期の業績予想を発表、7月には自己株式を消却

 ベステラ<1433>(東証プライム)は6月9日の午後、第1四半期連結決算(2024年2~4月)と第2四半期、通期の連結業績予想の増額修正を発表し、上場10周年の記念配当、自己株式の消却も発表した。上場10周年の記念配当は、26年1月期の期末配当に1株当たり10円を実施する予定とし、期末配当は同25円の予定(前年同期比15円の増配)とした。

 第1四半期連結決算(2024年2~4月)は、前年度に受注した複数の大型工事が完了し、主に手仕舞いや完了報告書の作成に注力した上、新たに受注した大型工事については計画段階にあったため、着工前の準備業務が中心となり、大型工事の完了と新規着工の端境期となったことから、売上高は前年同期比14.4%減の25億31百万円となった。

 しかし、利益面では営業利益が7.8倍の1億33百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期の29百万円の赤字から1億44百万円の黒字に転換した。前年度は不採算工事の清算により工事損失引当金を計上した影響で低調であったことに対し、今第1四半期は利益率が回復基調となった。

 これを受け、期初には非開示だった第2四半期の連結業績予想(25年2~7月・累計)を発表し、売上高は52億42百万円(前年同期比9.1%減)、営業利益は3億53百万円(同67.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億52百万円(同2.8倍)とした。1月通期の連結業績予想は、親会社株主に帰属する純利益を増額修正し、政策保有株式の売却等により従来予想を5.5%上回る9億50百万円の見込み(前期の2.3倍)に見直した。

 自己株式の消却は、消却予定日を25年7月15日(予定)として140万株(消却前の発行済株式総数に対する割合13.91%)を消却するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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