キオクシアHDは6%高、米半導体株指数の大幅高を受け「AI時代における中長期戦略」に注目再燃

■最新製品は「2026年下半期のサンプル出荷を目指す」

 キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)は6月17日、反発基調で始まり、取引開始後は6%高の2129円(120円高)まで上げて出直りを強めている。NY株式市場で半導体株指数SOXが3.1%高と大きく上げ、イスラエルとイランの紛争による影響は限定的とされて買い安心感が広がる中で、6月初旬に発表した「AI時代における中長期戦略について」が改めて見直され、買い材料視される様子がある。

 「AI時代における中長期戦略について」では、「高性能、大容量SSDの需要増加、スマートフォンやPCにおけるAI搭載比率の増加によりフラッシュメモリ市場の拡大が見込まれ、2029年には市場の約5割がAI関連になると予測」されるとし、「SSDでは、AIシステムのトレンドをサポートする先進的なSSDによる事業拡大を図り」「フラッシュメモリ技術と当社が開発するSSDコントローラーおよびファームウェアの融合、エンタープライズ向けの製品展開における知見を活かし、市場シェアの拡大を目指す」。「また、さらに高速化、高性能化するAI需要に対して、新しいメモリデバイス、メモリソリューションを提案し市場を開拓し」「1000万以上のIOPS(入力・出力アクセス数)を実現するSuper High IOPS SSDを開発し2026年下半期のサンプル出荷を目指す」、などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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