【株式市場】日経平均は225円高、中東情勢への懸念後退し日銀の政策も据え置かれ2日続伸

◆日経平均は3万8536円74銭(225円41銭高)、TOPIXは2786.95ポイント(9.82ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は15億8764万株

 6月17日(火)後場の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果が昼に伝えられ、政策は据え置き国債買い入れの減額ペースを緩める方針とされたが、午後の債券市場で長期金利が上昇傾向となり、様子見気分がやや強まる展開になった。前場上げたレーザーテック<6920>(東証プライム)が強もみあいに転じるなど、半導体関連株が一進一退となり、前引けにかけて上げた三菱重工<7011>(東証プライム)は再び小安い水準で小動き。代わって三菱地所<8802>(東証プライム)が日本最高層のビル工事現場公開を受けて一段協調など不動産株に強い銘柄が見られ、任天堂<7974>(東証プライム)も「スイッチ2」の好調など言われ一段と強含んだ。日経平均は大引けまで上げ幅200円前後で小動きを続け2日続伸となった。

 後場は、大和冷機工業<6459>(東証プライム)が一段高となり、中野冷機<6411>(東証スタンダード)に対する三菱商事<8058>(東証プライム)グループのM&Aを受けて連想買いの見方。ソフトバンクG<9984>(東証プライム)も一段と上げ投資先の米Tモバイル株を売却の観測など材料視。AIフュージョン<254A>(東証スタンダード)は後場いきなり買い気配で始まりストップ高まで上げ暗号資産関連の新事業を材料視。北浜キャピタルP<2134>(東証スタンダード)も一段と上げ新株予約権の行使進み調達資金の増加など材料視。トランスジェニック<2342>(東証グロース)は新規受託事業の開始と既存事業の受託拡大など材料視されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は15億8764万株(前引けは7億6919万株)、売買代金は4兆412億円(同2兆715億円)。プライム上場1627銘柄のうち、値上がり銘柄数は955(前引けは793)銘柄、値下がり銘柄数は593(同741)銘柄。

 東証33業種別指数は22業種(前引けは19業種)が値上がりし、その他製品、非鉄金属、ガラス土石、不動産、ゴム製品、電力ガス、電気機器、機械、水産農林、パルプ紙、化学、などが値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る