ネポン、福岡証券取引所へ重複上場申請、地域展開と企業価値向上狙う

■九州市場での認知度向上と株式流動性の強化を視野に

 ネポン<7985>(東証スタンダード)は6月23日、福岡証券取引所本則市場への上場申請を決議したと発表した。東京証券取引所スタンダード市場に続く重複上場を通じ、九州地区での事業拡大と個人投資家との接点強化を図る。九州は同社にとって重要な市場であり、上場承認により地域認知度や企業価値の一層の向上を目指す。

■上場維持基準の適合目指す、流通株式拡充と中期計画を推進

 一方、同社はスタンダード市場における上場維持基準のうち、流通株式時価総額で基準未達の状態にあり、2026年3月末までの改善期間内での適合を目指す。個人投資家の拡大を重視し、脱炭素機器やIoT農業機器の展開、営業所増強などを通じて、株主数および流通株式数の拡充に注力する方針である。

 また、2025年4月から3年間の中期経営計画では、高品質製品の追求や経営資源の再配分、脱炭素事業の強化などを中心に据える。新興国展開、ハイブリッド加温の普及、水素・再生燃料の研究推進を進めつつ、流通株式の確保と企業体質強化を通じ、上場維持と企業価値の持続的向上に取り組むとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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