塩野義製薬、鳥居薬品を完全子会社化、公開買付けから自己株式取得まで一連の手続きが完了

■塩野義製薬、医薬品開発・販売体制を強化へ

 塩野義製薬<4507>(東証プライム)は9月1日、鳥居薬品を完全子会社化したと発表した。同社は2025年5月8日から鳥居薬品株式を対象とした公開買付けを開始し、同年6月25日付で発行済株式の約39%を取得、鳥居薬品を持分法適用関連会社としていた。その後、株式併合や臨時株主総会での承認手続きを経て、鳥居薬品は塩野義製薬と日本たばこ産業の2社のみが株主となった。9月1日には鳥居薬品が日本たばこ産業の保有株式を自己株式として取得し、一連の取引が完了した。

 今回の完全子会社化により、塩野義製薬は鳥居薬品の経営権を100%握ることとなった。鳥居薬品は東京都中央区に本社を構える医薬品メーカーで、資本金は519億円、設立は1921年。主力事業は医薬品の製造販売で、直近の業績では2024年12月期に売上高604億2600万円、純利益39億4400万円を計上している。日本たばこ産業が筆頭株主であったが、今回の株式併合と自己株式取得を経て、塩野義製薬が全議決権を保有する体制となった。

 同社は今後、鳥居薬品を完全子会社とした新体制で、グループとしての医薬品開発・販売力の強化を目指す。連結業績への具体的な影響については精査中であり、必要に応じて公表するとしている。今回の動きは、国内製薬業界における再編の一環とみられ、塩野義製薬が中長期的な成長基盤を固める戦略的な布石と位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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