
■オフィス家具の大手だがグループで化学研究用ラボシステムなども幅広く展開
イトーキ<7972>(東証プライム)は6月26日、後場も一段強い値動きとなり、2144円(106円高)まで上げた後も堅調に推移し、約2週間ぶりに年初来の高値を更新している。今12月期も純利益などの連続最高益を見込み、業績は好調。直近は、6月24日に発表した薬剤自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」への注目も強まっているようだ。
同社はオフィス家具の大手だが、グループ企業ダルトンで化学研究施設用のラボシステムを手がけるなど幅広い事業展開を行っている。6月24日、同社の薬剤自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」を「くすりの福太郎八千代台西口店」(6月2日開店:千葉県八千代市)に納入したと発表、自動化設備の分野でも注目を集めることとなった。発表によると、同システムは、スタッカークレーンが薬剤を自動で運搬するため、作業者が薬剤の保管場所を覚える必要がなく、業務の属人化を防止する。また、薬剤の重量を自動で計測する検品機能により、数量の数え間違いといったヒューマンエラーも抑制できる。さらに、薬剤監査後にはピッキングした薬剤の総量を自動で写真撮影し記録として保存されるため、アリバイ管理が自動的に管理され、調剤業務の信頼性向上に寄与する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)