首里城正殿、焼失から5年9ヶ月ぶりに外観を完全復元、素屋根の中で全貌を現す

■素屋根の解体進み、8月中旬より外壁が徐々に姿を現す

 内閣府沖縄総合事務局の発注により、清水建設<1803>(東証プライム)・國場組・大米建設JVが復元整備工事を進めてきた首里城正殿は、2019年の焼失から5年9カ月、約2,070日を経て外観が完全に復元された。素屋根の中に設置されていた2層の作業床が撤去され、往時の色と形を取り戻した全貌が素屋根内で姿を現した。素屋根は7月下旬から屋根材の解体が始まり、8月6日には屋根全体が大空の下に現れた。

 8月中旬からは外壁材が順次解体されるため、メッシュシート越しにその姿が徐々に見えるようになる。今後は10月末に素屋根外周の足場を解体した後、西之廊下と南之廊下の復元に着手し、檜造りの柱・梁に久志間切弁柄で往時の着色を復元する。この復元工事は来年秋頃に完了する予定である。

■「見せる復興」を励みに職人たちの士気高まる、520万人が工事の様子を見学

 同JVは、2022年11月の着工以来、発注者が掲げた「見せる復興」というテーマに全面的に協力してきた。当初は来場者の視線に職方から戸惑いの声も聞かれたが、時間の経過とともに「見られる復興」が励みとなり、会釈や手振りを交わすなど、ガラス越しに交流する職方の姿も見られるようになった。

 首里城公園を管理する内閣府国営沖縄記念公園事務所によると、2020年6月12日に設営された見学ルートには、これまでに約520万人もの見学者が訪れている。また、令和7年6月には天皇・皇后両陛下と愛子内親王殿下が工事中の正殿を観覧するなど、工事への関心の高さが伺える。

 同JVは今後も「見せる復興」に協力し、無事故・無災害での竣工を目指す。今回の復元工事には、木工事を(株)社寺建(福井県)、瓦葺きを(有)島袋瓦工場(沖縄県)、漆塗り塗装を(株)漆芸工房(沖縄県)が担当するなど、専門性の高い企業が携わっている。今後も、来場者との交流を大切にしながら、沖縄の象徴である首里城正殿の完全な姿を再び世界に届けるため、復元工事は着実に進められていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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