ジェイエスエスの第1四半期は費用先行型、売上高9.7%増、営業利益2倍などの通期予想を据え置く

(決算速報)

■スイミングスクールの大手、子供、大人向けの各施策に加え水泳授業の受託なども注力

 スイミングスクールの大手ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)が8月12日の夕方に発表した2026年3月期・第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が20億62百万円(前年同期比5.4%増)となった一方、年度始めで先行投資がかさむ四半期に当たる中で、集客強化に伴う広告宣伝費の増加、グループ全体の従業員の処遇改善に伴う人件費の増加、前期にグループ入りした株式会社ワカヤマアスレティックスへの設備投資などがあり、営業利益は28百万円(同35.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13百万円(同55.6%減)となった。

 子供会員を対象とする集客の施策では、新規獲得を目的とした春の入会キャンペーンほか諸施策を実施し、大人会員向けの集客施策では、国内特許の水中バイク「Jパドルバイク」に水中トランポリン、水中ウォーキングプログラムを合わせたオリジナルの水中運動プログラム「バイポリン&ウォーク」を展開するほか、他社施設への販売拡大にも努めた。また、水泳授業の受託では、全国的な学校プール施設の老朽化や指導者不足により水泳授業の民間委託が増加するなか、専門的な水泳指導のノウハウを活かした小中学校への水泳授業受託に積極的に取り組んだ。

 さらに、日本テレビHD<9404>(東証プライム)の100%子会社である株式会社ティップネスとの協業では、「地域から水難事故を0(ゼロ)に!着衣泳体験会」の開催、オンラインフィットネス配信サービス「トルチャ」の提供、「JSSキッズファミリープラン」の設定、などを行った。

 今期・26年3月期の連結業績予想は、5月に開示した大幅増益の予想に変更なく、売上高は91億92百万円(前期比9.7%増)、営業利益は5億56百万円(前期補2.2倍)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億55百万円(同84.8%増)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る