ヘッドウォータースとBTM、AIエージェント事業で協業を本格化、Microsoft Fabric活用の新サービス構想を発表

■RAG技術で応答精度99%超、金融・製造業で実証成果

 ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は8月15日、BTM<5247>(東証グロース)と共同で、生成AIをはじめとするAIエージェント事業を本格始動すると発表した。両社は2024年11月に資本業務提携を締結し、ヘッドウォータースがもつ高度なAI技術と、BTMの全国に及ぶIT人材ネットワークを組み合わせることで、地方企業や自治体を含む全国でのDX推進を加速する。すでに金融機関や製造業など複数の企業でAIエージェントの実証実験が進んでおり、新規サービスの創出も始まっている。

 両社はさらに、企業のデータ活用基盤を次世代型に進化させる新サービス「AI−Agent−Readyデータプラットフォーム」の構築支援を企画。マイクロソフト社の統合分析基盤「Microsoft Fabric」を活用し、大企業から地方企業まで、あらゆる業界の企業が自社データに基づいたAIエージェントを容易に導入できるよう支援する。ヘッドウォータースのデータエンジニアやAIスペシャリストと、BTMのエンジニアリングリソースを融合した専門チームを結成し、データ収集・加工から生成AIの実装までを包括的にサポート。大手数社と概念実証(PoC)段階で協議を進めており、2025年内の正式リリースを目指す。

 また、協業効果の最大化のため、人材育成にも力を注いでいる。ヘッドウォータースが強みとする技術支援プログラムをBTM社内で実施することで、Microsoft AzureやFabricに精通したエンジニアを育成。両社合わせた技術者数を増員し、大手法人顧客からの急増するAI案件に柔軟に対応できる体制を構築した。今後は、共同開発や人材交流をさらに強化し、AI領域におけるサービス展開を一層拡大することで、AIイノベーションの全国展開と提携効果の最大化を図っていく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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