TORICOと幻冬舎が業務提携、Web3領域で新規事業創出へ
- 2025/8/21 08:09
- IR企業情報

■両社の強みを活かし新サービス開発を推進
TORICO<7138>(東証グロース)は8月20日、幻冬舎と暗号資産やブロックチェーンを含むWeb3領域における新規事業創出を目的とした業務提携を発表した。TORICOは「漫画全巻ドットコム」など複数のネット書店やエンタメIP事業を展開してきたほか、2025年7月には暗号資産投資事業の開始を公表しており、今後の成長戦略としてデジタルアセット分野への取り組みを段階的に強化している。今回の提携はその一環であり、暗号資産市場の拡大を中長期的に見据えた布石と位置付けられる。
幻冬舎は出版事業に加え、暗号資産やブロックチェーン分野に特化したメディア「あたらしい経済」を運営している。法人向けにはWeb3事業に関するコンサルティングやコミュニティ運営などを行っており、業界内で幅広いノウハウを蓄積してきた。今回の提携により、幻冬舎が持つ知見を活用し、TORICOの暗号資産・ブロックチェーン事業の拡張や新規プロジェクト立ち上げを支援する計画である。出版業界という共通の土台を持つ両社の協力は、コンテンツビジネスにおける新たな展開を後押しするものと期待される。
両社は共同事業の可能性も視野に入れており、出版やコンテンツとWeb3技術を融合させた新サービスの実現を目指す。なお、この提携が2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微と見込まれている。幻冬舎は1993年設立以来、既成概念にとらわれない出版活動を展開してきた企業であり、同社が運営する「あたらしい経済」は2018年の創刊以降、取材力を生かした情報発信を行っている。今回の業務提携は、出版とデジタル領域双方の強みを活かした新たな価値創造につながる取り組みといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)