
■全発行済株式を取得、株式譲渡日は2025年10月1日
クレスコ<4674>(東証プライム)の子会社クレスコ北陸株式会社(石川県金沢市)は8月25日、FA系ソフトウェア開発や業務系ソフトウェア開発などを行う株式会社エイプス(東京都板橋区、以下エイプス)の全発行済株式を取得し子会社とすることを最終決定、譲渡契約を締結した。クレスコが同日発表した。
■ノウハウ融合により両社のサービスがより高度化
株式譲渡契約締結日は2025年8月25日。株式譲渡日は25年10月1日。取得価額については、当事者間の秘密保持契約に基づき非開示とした。
クレスコグループは、複合IT企業として、同社を親会社とし、現在、子会社11社、持分適用会社2社の体制となっている。各社の有機的な連携により、企業のIT戦略立案から開発、運用・保守まで、幅広いニーズに応じている。
エイプスは、2001年の設立以来、タイヤメーカー向けのFAシステム、風力発電プラント向けシステムを中心として多くの実績を上げ、センサー・カメラ・ドローンなどのハードウェアと画像処理技術を組み合わせた「非破壊検査システム」や「落雷監視システム」など、高度なエンジニアリングを少数精鋭で実現することにより顧客と厚い信頼関係を築いている。
一方、クレスコ北陸は、製造業向けCAE解析サービス、飲食業向けセルフオーダーシステム、地銀向けシステムインテグレーション、様々な業種をターゲットとしたERP導入支援サービス、AIを活用した業務改善など、北陸エリアの地域に根差したソリューションサービスを展開してきた。
クレスコ北陸が強みとするCAEと、エイプスが強みとするFA・SCADAは、製造業において重要かつ密接に関係した領域であり、両社のノウハウが融合することによって、両社の既存サービスがより高度化していくことが出来ると確信している。さらに、クレスコ北陸の首都圏における事業基盤の強化と、より多様なニーズに応えるサービス提供体制の構築が実現可能となる。
今後もクレスコおよび同社グループの持つ販売チャネル、テクノロジーを活かし、お客様のコアビジネスをサポートする付加価値の高いソリューションを実現するとともに、その総合力を発揮してクレスコグループのビジネスの拡大を図っていく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)