アンジェス、ムコ多糖症バイオマーカー検査を開始、新二次スクリーニング導入で偽陽性を大幅削減

■新生児医療の負担軽減へ、包括的検査体制を整備

 アンジェス<4563>(東証グロース)は8月26日、グループ会社のアンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)が、ムコ多糖症に関するバイオマーカー検査の受託を9月1日から開始すると発表した。新検査は二次スクリーニングや経過観察、治療効果のモニタリングを目的とし、従来の「拡大新生児スクリーニング検査」で陽性と判定された被験者に対して追加的に実施される。これにより、従来大きな負担となっていた精密検査の対象者を大幅に減らすことが期待される。

 ACRLは2021年4月から希少遺伝性疾患の「拡大新生児スクリーニング検査」を受託しており、ムコ多糖症の陽性判定は数千人に一人の割合で見つかるが、実際に確定診断に至るのはごく少数であった。従来は新生児の尿や血液の採取が必要で、被験者と家族、医療関係者にとって負担が大きかった。今回導入されるバイオマーカー検査は、スクリーニング時に用いた乾燥ろ紙血からグリコサミノグリカン(GAG)を定量分析することで、偽陽性を10分の1以下に減らすことが可能となり、精密検査の必要性を大幅に軽減できる。

 この検査は2024年に学術的評価を受けた二次スクリーニング法の実用化であり、ACRLは新生児スクリーニング、遺伝学的確定検査、そしてバイオマーカーによる二次スクリーニングとモニタリングまで一貫したサービス提供体制を整えた。同社は希少遺伝性疾患の診断から治療に至る包括的支援を通じ、医療現場の負担軽減に貢献する方針を示している。なお、この新検査の受託開始による連結業績や財務状況への影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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