グラッドキューブが急伸、独自ステーブルコイン「SPAIAコイン」構想を発表、2026年度発行へ

■金融庁承認の円建てステーブルコイン普及を背景に独自通貨構想

 グラッドキューブ<9561>(東証グロース)は9月1日、121円高(17.04%高)の831円(14時10分)まで上げて急伸している。同社は本日14時、独自の円建てステーブルコイン「SPAIAコイン」(仮称)構想を発表した。2023年6月施行の改正資金決済法により制度整備が進む中、金融庁が初めて承認した円建てステーブルコイン「JPYC」の発行開始を契機に、同社取締役会で決議したものだ。2026年度内の発行を目標に、JPYCやUSID、さらに世界的に利用されるUSDTなどとの相互互換性を持つ設計を検討している。

 SPAIAコインは1コイン=1円相当の価値を担保し、裏付け資産を銀行預金等で確保する方針である。発行に際しては資金決済法上の「電子決済手段」に該当する可能性があり、その場合は資金移動業登録が必要となる。利用シーンとしては、同社が展開するスポーツAI解析・エンターテインメント領域のプラットフォームでのコンテンツ課金やコミュニティ活動に加え、外部パートナー企業との連携による幅広い活用を想定する。さらに、裏付け資産の公開や償還性の保証など、透明性と信頼性の確保を重視する姿勢を明確にしている。

 今後は「スポーツ×AI×テクノロジー×ステーブルコインの融合」を掲げ、ブロックチェーン技術を基盤とした新たなデジタルエコシステムの構築を目指す。SPAIAコインのサービス開始は2026年度中を予定し、詳細は決定次第公表する見通しだ。2025年12月期業績への影響は軽微としつつも、中期的には企業価値向上に寄与すると位置付けている。特別支出額は未定だが純資産の10%未満に収まる見込みであり、確定次第速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る