
■9月中間配当は42円(前期比10円増)、配当を意識する買い増える局面も
アルコニックス<3036>(東証プライム)は9月4日、次第に強含んで上値を追う相場となり、4%高の2198円(79円高)まで上げた後も堅調に推移し、約2週間ぶりに上場来の高値を更新している。先に発表した第1四半期決算(2025年4~6月)では、連結営業利益が前年同期比35.7%増加するなど業績好調。直近は、「金」や「銅」などの非鉄金属価格の再上昇傾向に加え、3日に行われた中国の軍事パレードで同国とロシア、北朝鮮が結束を示したことを受け、レアメタル、レアアースの市況に対する見方が厳しさを増し、同社の存在感が示される期待も出ている。
先に発表した第1四半期決算25年4~6月、連結)は売上高が前年同期比14.5%増加し、営業利益は同35.7%増加するなどで好調だった。売上高は電池関連取引、レアメタル、アルミ地金などの取引が寄与して電子機能材事業、アルミ・銅事業、装置材料事業、金属加工事業の4セグメント全てにおいて前年同期比増となった。今期・26年3月期の連結業績予想は、発表時点で前回予想を据え置いたが、9月中間配当は1株42円(前期比10円増)の予定で、3月期末配当も同42円(前期と同額)の予定のため、9月に入り配当を意識する買いが増える局面が予想されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)