フルキャストHD、Zenkenと業務提携、外国人材サービスと教育支援を連携
- 2025/9/19 12:43
- IR企業情報

■全国の顧客基盤とZenkenの日本語教育力を結合、人手不足解消へ
フルキャストホールディングス<4848>(東証プライム)は9月19日12時、Zenken<7371>(東証グロース)との間で業務提携契約を締結したと発表した。国内の労働市場は少子高齢化による構造的な人手不足が深刻化しており、同社は中期経営計画において外国人材活用を重要戦略と位置付けてきた。特定技能人材の派遣や留学生・永住者の就業支援を展開する中で、人材の質と就業後のコミュニケーション力向上が課題とされてきた。一方、Zenkenはインドの工科系大学や政府機関との連携による専門人材の供給網を持ち、さらに50年にわたる日本語教育ノウハウを基盤に、教育と定着支援に強みを持っている。
今回の提携により、フルキャストの全国規模の顧客基盤と、Zenkenが提供する高品質な海外人材紹介と教育支援を直接結び付ける体制が整う。両社の強みを補完的に活用することで、外国人材の採用から就労後の定着まで一貫したソリューションを提供できる仕組みを構築する。また、Zenkenの持つWebマーケティングや採用支援といった専門性の高いサービスも組み合わせることで、企業の多様な経営課題に対応する包括的なサービス体制を整える。これにより、顧客の事業成長を支援するとともに、顧客満足度を高め、人材サービス全体の基盤強化につなげる狙いがある。
両社は今後、海外専門人材の紹介、教育・研修、採用支援、Webマーケティングまで幅広く連携し、包括的な取り組みを進める。フルキャストは総合人材サービス事業者として、顧客企業の成長を支える体制を強化することで、日本の社会課題である人手不足の解消に寄与し、持続的な成長と企業価値の最大化を目指す。なお、同件が2025年12月期の業績に与える影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)