神戸物産、8月度は経常利益34億円、前年赤字から黒字転換

■為替評価損の影響減少が収益押し上げ、テレビやSNS効果も寄与

 神戸物産<3038>(東証プライム)は9月22日、2025年8月度の月次業績を発表した。単体売上高は前年同月比3.8%増の455億4200万円、売上総利益は24.0%増の49億3600万円となった。営業利益は33.6%増の31億100万円、経常利益は34億5900万円を計上し、前年同期の49億円赤字から黒字転換を果たした。為替予約による評価損の影響が軽微にとどまったことが黒字化に寄与した。

 8月度の「業務スーパー」は2店舗を新規出店し、全国の総店舗数は1,114店舗に拡大した。前年同期比では40店舗の増加となる。テレビ番組やSNSでの紹介効果も追い風となり、集客と売上の伸長に貢献した。一方で、前年は米価高騰や自然災害関連の臨時需要によって米の売上が大きく伸びていた反動が見られ、本年は一部で需要の鈍化が確認された。

 商品出荷実績では、直轄エリア既存店が前年同期比0.8%増、直轄エリア全店が2.9%増、全国全店が3.7%増といずれも堅調に推移した。飲料やアイスなど夏季商材や冷凍果物が売上を下支えした。なお、業務スーパーでは10月末まで「お買い得まみれ!!2025年・秋 総力祭」を開催し、顧客への訴求を強化する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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