日東紡、福島に新工場棟建設、ガラスクロス増産に150億円投資、AIサーバー需要増で生産能力3倍へ

■生成AI普及を背景にTガラスクロス需要急増、生産開始は2026年度末を計画

 日東紡<3110>(東証プライム)は8月29日、福島事業センター敷地内にガラスクロスの新工場棟を建設し、生産設備を増強する計画を発表した。生成AI技術の普及によりAIサーバー市場が拡大し、同社の低誘電ガラスクロスやTガラスクロスの需要が急増していることが背景にある。投資額は約150億円で、2026年度第4四半期の生産開始を見込む。新工場棟は延床面積1万7212平方メートル、鉄骨造2階建で、2025年10月着工、2026年12月竣工を予定している。

 同社は最先端ロジックIC用半導体パッケージ基板の課題である熱膨張や反りへの対応として、Tガラスクロスが有効と評価され採用が拡大していると説明した。同投資は経済産業大臣から経済安全保障推進法に基づく「供給確保計画」の認定を受け、最大約24億円の助成金交付が見込まれる。また福島県の補助金採択も決定しており、地域経済活性化の観点からも評価されている。今回の増強により、最先端ロジックIC用途Tガラスクロスの生産能力は現在の約3倍となる可能性がある。

 同社は2017年度以降、高付加価値戦略を掲げ、台湾工場の新設や溶融炉の増設を進めてきた。2024年度からの中期経営計画では4年間で800億円の設備投資を掲げており、既に大半の案件を決定済みである。今後も市場ニーズに応じた柔軟な投資を継続し、電子材料分野で「グローバル・ニッチNo.1」の地位確立を目指す姿勢を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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