古野電気、舶用電子機器の専門窓口『フルノサポートデスク』新設、技術社員が直接対応

■技術的な相談に即応、漁船や商船利用者を支援

 古野電気<6814>(東証プライム)は10月2日、舶用電子機器専用の問い合わせ窓口「フルノサポートデスク」を新設したと発表した。漁船・商船・官公庁船・プレジャーボートなどを対象に、同社の製品利用者が現場でより安心して機器を扱えるよう、技術知識を持つ社員が直接応対する体制を整備した。従来は営業担当者が一括で対応していたが、技術的な質問では回答までに時間を要するケースがあり、2024年からの試験導入で月間100件超の相談が寄せられたことを踏まえて本格運用に移行した。

 新設されたサポートデスクは平日のみ運用し、対応時間は午前9時から正午、午後1時から5時までとした。電話による日本語対応を基本とし、取扱説明書だけでは理解が難しい操作方法や初期設定、オプション品の選定など幅広い技術的課題に応じる。利用者はナビダイヤルを通じて問い合わせできる仕組みで、通話料は利用者負担となる。同社は特設ページで詳細を公開し、利便性向上と顧客満足度の強化を狙う。

 同社は1948年に世界初の魚群探知機を実用化して以降、独自技術を軸に世界90か国以上で販売体制を築き、舶用電子機器分野で確固たる地位を確立してきた。今回の専門窓口設置は「安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現」という事業ビジョンの一環と位置付けられ、顧客との対話を通じて製品とサービスの品質向上を図り、企業価値のさらなる向上につなげる方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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