イクヨ、シンガポールTKDと業務提携、RWAデジタル化実証を開始

■自動車部品事業の知見を活用し、透明性の高い取引基盤を構築

 イクヨ<7273>(東証スタンダード)は10月2日、シンガポールのTKDigital Holdings(TKD)と業務提携を結んだと発表した。イクヨは自動車部品の製造・販売を通じて世界規模のサプライチェーンに携わってきた経験を持ち、これを生かして現実資産(RWA)のデジタル化分野で先導的な役割を担う方針を掲げている。今回の提携により、同社が保有するマイニング機械の収益権をRWAとしてデジタル化する実証実験(PoC)を進め、新たな経済の仕組み創出を目指す。

 イクヨはまた、2025年9月24日に「一般社団法人ステーブルコイン決済協会」の設立計画を公表しており、TKDはこの協会において技術支援の重要な役割を担う。協会は、日本の貿易金融で課題となっている高コストや決済遅延を解消し、ステーブルコインを活用した新しい決済インフラの構築を目的としている。イクヨとTKDは、信頼性と透明性の高い分散型経済圏を形成することで、日本のデジタル経済の国際競争力強化に寄与する考えを示した。

 なお、今回の業務提携が当期業績に与える影響は軽微であるとイクヨは説明している。同社は今後、公表すべき事象が発生した場合には速やかに開示するとしている。TKDは証券業やテクノロジーファイナンスを展開し、資本面では住友三井銀行やSBI関連会社が株主として参画している。両社の提携は、アセットデジタル化と国際的な金融技術支援を組み合わせた取り組みとして注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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