コタ、株主優待制度を改定、不正取得防止と長期保有優遇を強化
- 2025/8/22 07:38
- IR企業情報

■不正取得や転売を防止し健全な優待運営を目指す
コタ<4923>(東証プライム)は8月21日、株主優待制度の変更・拡充を発表した。同社は株主優待品の不正取得や転売が確認され、ブランド価値や取引先への悪影響が懸念されることから制度を見直す方針を取った。10月1日から現行制度を一部改定し、長期にわたり株式を保有する株主に向けた優遇強化と、不正取得や転売を防ぐ仕組みを導入する。
具体的には、株主優待品を受け取るための要件を強化する。従来は100株以上保有する株主を対象としていたが、今後は同社が作成する「独自名簿」に記録された株主で、かつ1年以上継続保有した株主に限定する。また、株主優待品の転売が確認された場合の権利停止期間を「翌年のみ」から「翌年以降3年間」に延長し、不正利用を厳格に規制する。
さらに、長期保有優遇制度を拡充する。従来の「3年以上継続保有」に加え、新たに「6年以上継続保有」の株主を対象とする「長期保有プラス」を設ける。対象株主には現行以上に充実した優待内容が提供され、株主と同社の価値観共有を一層深める狙いだ。同社は、制度趣旨に反する悪質行為が発覚した場合は法的措置も辞さない構えを示し、持続可能で健全な株主優待制度の運用を強調した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)