ラバブルマーケティンググループ、AIフュージョンCGに第三者割当増資、約4.9億円調達で親会社に

■議決権比率47.75%でAIF社が親会社化、上場維持基準への早期対応図る

 ラバブルマーケティンググループ(LMG)<9254>(東証グロース)は10月23日、AIフュージョンキャピタルグループ(AIF社)<254A>(東証スタンダード)を割当先とする第三者割当増資を決議した。発行株式数は36万株、発行価額は1株あたり1371円で、総額4億9356万円を調達する。払込期日は11月12日を予定し、AIF社は議決権比率47.75%を保有する親会社となる見込みである。調達資金はM&Aや新規事業投資に充当し、資本政策を強化する。

 同社は「最も愛されるマーケティンググループを創る」を掲げ、SNSマーケティングを中核にインバウンド、Web3、XRなどの次世代領域を拡大している。2025年1月に策定した中期経営計画では、2029年10月期までに売上高50億円、時価総額100億円の達成を目指す。東京証券取引所が9月に示した「グロース市場の上場維持基準」改定で時価総額100億円以上が新条件となったことを踏まえ、資本増強を通じて目標達成を加速する。増資後の自己資本比率は21.3%から36.9%に、1株当たり純資産は380円から603円へ改善する見通しである。

 AIF社とは2025年2月に資本業務提携契約を締結済みで、DX・AI技術を活用した協業が進行中である。今回の増資はこの連携を一段と深化させ、M&Aを中心とした非連続成長を推進する狙いがある。調達資金4億9256万円は2025年11月から2029年10月までに順次投資し、2025年12月予定のLINEマーケティング支援会社エルマーケの株式取得にも充当する見込みである。特別委員会は「手続きは公正で企業価値向上に資する」との意見を表明している。

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