サクシード、児童発達支援のunicoを子会社化、福祉人材と施設運営ノウハウ融合へ
- 2025/10/7 10:25
- IR企業情報

■福岡発の地域密着型モデルを全国へ、人材供給力と運営力で出店を加速
サクシード<9256>(東証グロース)は10月7日、福岡県福岡市のunicoの全株式を取得し、子会社化すると発表した。株式取得価額は約3億5300万円で、同14日に譲渡実行を予定している。unicoは児童発達支援および放課後等デイサービスを運営し、発達障がいのある子どもと家族を支える地域密着型の事業で評価を得ている。サクシードは教育・福祉領域で人材サービスを展開しており、両社の強みを融合させることで事業拡大を図る。
日本では少子化が進行する一方で、発達障がい児支援の需要が急増している。こども家庭庁によると、令和4年度の児童発達支援施設利用者は15.1万人(平成24年度比3.2倍)、放課後等デイサービス利用者は30.6万人(同5.7倍)に達した。一方で、施設運営に不可欠な児童発達支援管理責任者(児発管)など専門人材の不足が課題となっている。サクシードは人材採用力を活かしてこの課題解決を進め、unicoの運営ノウハウと組み合わせることで、施設拡大と質の両立を目指す。
同社は今後、福祉人材の採用・育成プラットフォームを確立し、全国での展開を推進する方針を示した。福岡発の地域密着型モデルを都市部・地方双方に広げ、安定した収益基盤の構築を図る。社会的課題解決と企業価値向上の両立を掲げ、教育・福祉分野における存在感強化を進める構えである。今回の子会社化は持続的成長を支える一手となる見通しだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)