日本車輌、JR東海から新幹線「N700S」192両を受注、2027年以降に売上寄与
- 2025/10/14 06:50
- IR企業情報

■2029年までに計192両を納入、N700Sの追加受注で生産拡大へ
日本車輌製造<7102>(東証プライム)は10月10日、JR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東証プライム)から新幹線電車「N700S」192両(12編成)を受注したと発表した。納入は2027年3月期に48両(3編成)、2028年3月期に80両(5編成)、2029年3月期に64両(4編成)を予定しており、2026年3月期の業績には影響しないものの、2027年3月期以降の売上寄与を見込むとしている。
同件はJR東海が同社の親会社であるため、支配株主との取引に該当する。これに対し同社は、利益相反の回避と少数株主保護を目的に「親会社等との重要な取引等に関する特別委員会」を設置。過半数が社外取締役で構成される同委員会で取引内容を審議し、少数株主に不利益がないことを確認した上で取締役会が決議した。価格決定についても過去の取引実績を基に仕様差異などを考慮し、第三者との取引と同様の手順でJR東海と複数回にわたり交渉したという。
また、独立役員である社外監査役の上田素之氏が手続きの適正性を確認し、2025年10月10日付で同取引が公正であり少数株主に不利益ではないとの意見を表明。同社はこれらの過程により、取引が「支配株主との取引等における少数株主保護方策」に適合していると判断している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)