イオレ、FINX・UPBOND・ZUUと連携、暗号資産金融事業を本格展開へ

■ビットコインETF大手やDID技術企業と協業、価値創出と社会実装を両立

 イオレ<2334>(東証グロース)は10月13日8時30分、暗号資産事業の拡張に向け、FINX JCrypto、UPBOND、ZUUの3社とそれぞれ提携を発表した。FINX JCryptoとは暗号資産取引や商品開発、資本提携、技術協力などを含む包括的な基本合意を締結。UPBONDとはブロックチェーンや分散ID(DID)技術を活用し、個人主権型認証基盤やAIエージェント連携による次世代金融サービスの開発体制を構築した。また、ZUUとは暗号資産レンディング事業において販売ネットワーク活用や啓発支援を展開し、金融領域での実装促進を目指す。

提携の背景には、イオレが8月に発表した中期経営計画において暗号資産金融事業を中核と定めた戦略がある。FINX JCryptoはアジア最大級のビットコインETF保有実績を持つAvenir Group傘下であり、同社との連携により、取引の高度化や商品ラインアップの拡充、規制対応の強化を図る。UPBONDはLogin3.0やウォレット技術を展開し、Web3時代に対応したUX・金融基盤の技術的支援を担う。ZUUは金融教育や個人法人への販売支援に強みを持ち、レンディングサービスの社会実装を推進する。

イオレはこれらの提携を通じて「Neo Crypto Bank構想」の具体化を加速し、資産保有から活用へと進む新たな暗号資産時代の金融インフラ構築を目指す。サービス開始に向けた開発・運用体制の整備を進めるとともに、中長期的にはセキュリティトークンやデジタル証券を含むWeb3型の金融エコシステムを構築し、国内外市場への展開も視野に入れている。

■株価は急反発

 株価は9時26分に、540円高(12.90%高)の4725円まで上げて急反発している。好材料への反応が市場に好感された形である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る