【株式市場】日経平均大幅安スタートも下げ渋り、AI関連に買い

■政局混迷とトランプ関税でリスクオフ警戒感強まる

 10月14日の日経平均株価は、642円07銭安で寄り付き、一時700円超安まで下落した。しかし、10時30分時点では下げ渋る動きが見られる。前日の米国市場では、オープンAIとの提携を発表したブロードコムの株価が上昇し、AI需要拡大への期待が市場を支えた。一方、国内外でリスクオフの姿勢が強まり、投資家心理を圧迫している。

 政局面では、公明党の連立離脱表明が市場に不透明感をもたらしている。さらに、米国ではトランプ大統領が対中100%追加関税を発表し、米中摩擦の再燃が懸念されている。こうした環境下、恐怖指数(VIX)は東京市場で30台に達するなど、不安定な相場状況が続いている。しかし、米国市場のVIXは13日時点で20を下回り、一定の落ち着きも見られる。

 個別銘柄では、AIやレアアース関連の一角が買われる一方で、業績懸念などから下落する銘柄も目立つ。値上がり率首位はLink-U<4446>(東証プライム)で19.98%高、次いで良品計画<7453>(東証プライム)が14.85%高を記録。一方、下落率ではチヨダ<8185>(東証プライム)が9.00%安でストップとなった。政局と国際情勢を睨み、臨時国会まで市場は様子見ムードが続く可能性が高いだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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