【株式市場】日経平均、終値ベースで4万9316円で史上最高値更新、主力株は利益確定売り

■終値ベースで連日の史上最高値、出来高は22億株超え

 10月21日、日経平均株価の大引けは、130円56銭高の4万9316円06銭で取引を終え、続伸した。終値ベースで連日の史上最高値を更新した。東証株価指数(TOPIX)も1.05ポイント高の3249.50と小幅に上昇し、取引時間中には今月8日に付けた過去最高値(3264.29)を上回った。

 後場に入るとソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)やアドバンテスト<6857>(東証プライム)など主力ハイテク株が崩れ、利益確定売りが強まった。首相指名に関する報道が伝わると市場は様子見姿勢を強め、上値の重い展開となった。東証プライム市場の出来高は22億4027万株、売買代金は6兆2013億円。騰落銘柄数は値上がり751銘柄、値下がり799銘柄、変わらず65銘柄。業種別ではその他製品、その他金融業、金属製品などが上昇した一方、非鉄金属、保険業、機械が下落した。

 個別銘柄では、東洋エンジニアリング<6330>(東証プライム)が11.56%高と値上がり率首位。アンビスホールディングス<7071>(東証プライム)、ユニオンツール<6278>(東証プライム)、ディー・エヌ・エー<2432>(東証プライム)、デジタルアーツ<2326>(東証プライム)なども上位に並んだ。時価総額上位ではトヨタ自動車<7203>(東証プライム)が4兆74639億円で首位を維持し、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)が続いた。市場では企業決算を見据えた業績選別の動きが強まっており、円安による輸出関連株への買いと高値警戒の売りが交錯した。日経平均は5万円の大台を目前に、短期的な上値追いへの慎重姿勢も意識されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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