TSIホールディングス、傘ブランド「Waterfront」を子会社化、12月に株式譲渡実行
- 2025/10/26 21:07
- IR企業情報

■ファッション×傘でポートフォリオ拡充、レインウェア事業にも展開視野
TSIホールディングス<3608>(東証プライム)は10月24日、傘ブランド「Waterfront」を展開するウォーターフロントの株式を取得し、完全子会社化する契約を締結したと発表した。取締役会は10月14日に契約締結の権限を代表取締役社長CEO下地毅氏に委任し、ジャフコグループと交渉を重ねたうえで最終合意に至った。株式譲渡実行日は12月1日を予定している。
同社は「ファッションエンターテインメントの力で、世界の共感と社会的価値を生み出す」とのパーパスのもと、2024年4月に策定した中期経営計画「TSI Innovation Program 2027(TIP27)」を推進している。ブランドポートフォリオ戦略と新市場開拓を成長の柱に据え、M&Aを通じた事業拡大を図る中で、傘をファッションアイテムとして位置づけるウォーターフロントを迎え入れることで、グループ全体のシナジー強化を狙う。ウォーターフロントは東京都渋谷区に本社を置き、雨傘・日傘の企画・製造・卸売を手掛ける業界大手で、国内外に広い販売網を有する。
傘ブランドの追加により、TSIグループのブランドポートフォリオは「雨の日のファッション」を軸とする新たな顧客接点を得る見通しだ。さらに同社が強みとするアパレル領域の企画力や既存ブランドとのコラボレーションを活かすことで、レインウェアや関連商品の製造販売など複合的な収益拡大効果が期待される。今回の子会社化は中長期的な企業価値の向上と成長戦略推進に資するものと位置づけている。なお、取得価額は守秘義務のため非開示で、連結業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)




















