旭化成、PTP包装フタ材の特許技術をTOPPANホールディングスへ譲渡
- 2025/12/12 12:27
- IR企業情報

■モノマテリアル化でリサイクル対応、医薬品包材の課題解決へ
旭化成<3407>(東証プライム)は12月12日、医薬品向けPTP包装のフタ材に関する特許技術を、11月28日付でTOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)へ譲渡したと発表した。錠剤やカプセルの包装分野で課題となってきたリサイクル対応を見据え、脱アルミ化とモノマテリアル化を可能にする技術の社会実装を進める。
PTP包装は、樹脂製の底材とアルミ箔のフタ材を組み合わせた構造が主流で、複数素材から成るため再資源化が難しかった。欧州を中心に包装材リサイクル規制が強化される中、医薬品包材でもサステナブル対応への要求が高まっており、フタ材を樹脂化する技術が注目されている。
譲渡された特許技術は、旭化成の樹脂加工技術を基盤に、フィルム設計や成膜技術を組み合わせ、押し出しやすさと強度を両立した点が特長である。同社は同件を無形資産活用プロジェクト「TBC」の一環と位置付け、特許やノウハウの活用による新規事業創出と、2030年頃までの累積利益100億円超の実現を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















