ウェルス・マネジメント、第一生命HDと資本業務提携、ホテル開発で連携強化

■議決権28.47%を第一生命HDが取得予定、持分法適用会社化へ

 ウェルス・マネジメント<3772>(東証スタンダード)は10月24日、第一生命ホールディングス<8750>(東証プライム)と資本業務提携契約を締結したと発表した。不動産の開発から運営・売却まで一気通貫で展開する同社は、ホテル開発・運営において国内外の投資家やオペレーターとのネットワークを有し、日本の文化と魅力を体験価値として提供する高付加価値ホテル事業を強みとする。今回の提携を通じて、資産循環型ビジネスモデルを強化し、観光立国の実現に向けたホテル開発を加速させるとともに、地方創生や地域社会の活性化に貢献する方針である。

 第一生命ホールディングスは、生命保険事業から資産形成・承継、非保険領域へ事業拡大を進めており、丸紅<8002>(東証プライム)との不動産統合で構築した不動産バリューチェーンを基盤にホテル分野を強化する。今回の提携により、ホテル開発・運営に係るノウハウを取り込み、インバウンド需要拡大を背景に不動産事業の収益基盤を拡大する。第一生命はサムティ保有株式を取得し、ウェルス・マネジメントの議決権28.47%を保有する予定で、持分法適用関連会社とする見込みである。

■株価は急騰、提携期待で年初来高値更新

 ウェルス・マネジメントの株価は急騰している。年初来高値の1164円を付け、3営業日で約11%上昇した。第一生命による株式取得を材料に、資本強化と事業拡大への期待が高まり、流動性の低い同社株に資金が集まったとみられる。中期的には、観光立国政策やインバウンド需要の回復を背景に、ホテル関連セクター全体への資金流入が持続するかが注目点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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