日経平均、取引時間中に史上初の5万円突破――米株高と利下げ期待で先物主導の買い加速

銘柄 上がる 上昇 高い ストップ高

■高市政権トレード第2ラウンド突入、日経平均5万円台乗せ、全33業種が上昇

 10月27日、日経平均株価は取引時間中として史上初めて5万円台に乗せ、9時41分時点で1080円高の5万0379円79銭まで上昇した。前週末比606円15銭高の4万9905円80銭で寄り付き後も先物主導の買いが続いていた。米国市場ではNYダウ、ナスダック総合、S&P500の3指数がそろって最高値を更新。9月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことから、FOMCによる利下げ期待が再燃した。さらに、トランプ政権による対中追加関税見送り観測や、中国のレアアース輸出規制延期も市場心理の改善要因となった。

■米株3指数が最高値更新、ハイテク株中心に買い膨らむ

 東京外国為替市場ではドル・円が1ドル=152円台後半、ユーロ・円が177円台後半で推移している。円安を背景に半導体などハイテクセクターを中心に買いが入り、東証33業種すべてが値上がりした。東証プライムでは1611銘柄中1420銘柄が上昇し、下落は140銘柄にとどまっている。個別では、アステリア<3853>(東証プライム)、ソリトンシステムズ<3040>(東証プライム)、キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)が値上がり率上位に並んだ。また、出来高上位ではNTT<9432>(東証プライム)、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)など主力株にも買いが集まった。

■政策・業績相場の両輪で上昇持続へ、高市政権の成長戦略に市場注目

 今後は米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合、日米首脳会談、米中首脳会談など重要イベントが控える。高市早苗政権が描く成長戦略やトランプ大統領との会談への期待感を背景に、「連立政権トレード」は第2ラウンドに入ったとの見方が強い。国内では3月期決算企業の上期発表が本格化し、好業績銘柄への資金流入が拡大。政策期待と企業業績の両輪によって、株価の上昇基調が持続する可能性が高まっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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