【株式市場】日経平均、3日ぶり反落で5万419円、主力株中心に短期調整

■前日の急上昇の反動で利益確定売り

 10月28日、日経平均株価の前引けは92円36銭安の5万419円96銭と3日ぶりに反落した。前日の大幅高を受けた利益確定売りが優勢となり、東証株価指数(TOPIX)も17.54ポイント安の3307.51で取引を終えた。米国株が続伸した流れを受けながらも、東京市場は短期的な調整局面に入った。

 半導体関連株の一角が上昇し、日経平均を下支えした一方、主力株を中心に利益確定売りが広がった。場中には押し目買いも入り、下げ渋る展開となった。プライム市場の売買高は概算で11億6149万株、売買代金は3兆560億円。値上がり銘柄178に対し、値下がり銘柄は1401と全体の約8割を占めた。業種別では電気・ガス、海運、情報通信、証券商品など5業種が上昇した。

 個別では、イビデン<4062>(東証プライム)が前日比14.97%高、Link-Uグループ<4446>(東証グロース)が11.39%高と上昇率上位に入った。一方、ニデック<6594>(東証プライム)は19.45%安の大幅下落となり、東証は同銘柄を特別注意銘柄に指定。監査報告書で意見不表明となったことや、日経平均構成銘柄からの除外が発表されたことを受け、指数連動型ファンドによる売りが波及した。今後はFOMCや日銀会合、日米・米中首脳会談などの政策イベントが、金利や為替動向を通じて相場の方向性を左右する見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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