【株式市場】日経平均小反落もTOPIX続伸、半導体関連が市場下支え

■利益確定売りで上値重く

 11月4日、日経平均株価の前引けは50円20銭安の5万2361円14銭と小幅に反落して取引を終えた。一方、東証株価指数(TOPIX)は12.65ポイント高の3344.48と続伸した。前週末の決算発表で業績が確認された半導体関連株などに買いが入り指数を支えたが、高値警戒感から利益確定売りも出て上値を抑えた。日経平均は前日終値を挟みながらプラスとマイナス圏を行き来するもみ合いとなった。

 売買代金は前引けで4兆2546億円、出来高は14億1517万株と活況を保ち、値上がり銘柄は1085と全体の約3分の2を占めた。業種別では東証33業種のうち非鉄金属、ガラス・土石製品、ゴム製品、石油・石炭製品などが上昇する一方、小売業やサービス業が下落した。日経平均へのマイナス寄与度は、アドバンテスト<6857>が226円超と最も大きく、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>などが続いた。プラス寄与では、東京エレクトロン<8035>が136円超押し上げ、ファナック<6954>、レーザーテク<6920>も支えとなった。

 個別では、住友ファーマ<4506>や平河ヒューテック<5821>、ファストフィットネスジャパン<7092>などが値上がり率上位に並び、特に住友ファーマは前日比23.75%高。ストップ高は、豆蔵<202A>、住友ファーマ、CIJ<4826>、平河ヒューテックの4銘柄だった。一方、ソシオネクスト<6526>が19.54%安と下落率首位となり、SCREENホールディングス<7735>やロードスターキャピタル<3482>なども下げが目立った。東証プライム市場全体では上昇銘柄が67%と買い優勢の展開が続いた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る