ヒーハイスト、26年期下方修正も中長期成長は健在、直動機器需要拡大で27年3月期は回復へ
- 2025/11/13 08:15
- 決算発表記事情報

(決算速報)
ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は11月12日に26年3月期第2四半期累計(以下、中間期)連結業績を発表した。計画を下回り減収・損失拡大だった。主力の直動機器の需要回復遅れなどが影響した。そして通期連結業績予想を下方修正して減収・赤字予想とした。また配当予想を無配とした。ただし中長期的には直動機器の需要拡大が予想され、積極的な事業展開で27年3月期の収益回復基調を期待したい。なお株主優待制度の内容変更(詳細は会社HPを参照)を発表した。株価は急伸した10月の高値圏から急反落し、さらに下方修正も嫌気して水準を切り下げる動きとなったが、目先的な売り一巡後に出直りを期待したい。
■26年3月期中間期は計画を下回り減収・損失拡大、通期予想を下方修正
26年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比21.3%減の8億46百万円、営業利益が1億42百万円の損失(前年同期は74百万円の損失)、経常利益が1億76百万円の損失(同74百万円の損失)、親会社株主帰属中間純利益が2億19百万円の損失(同58百万円の損失)だった。
計画(25年5月15日付公表値、売上高11億26百万円、営業利益8百万円の損失、経常利益13百万円の損失、親会社株主帰属中間純利益8百万円の損失)を下回り減収・赤字拡大した。主力の直動機器の需要回復遅れなどが影響した。部門別売上高は、直動機器が産業用機械関連の需要回復遅れや中国市場の受注停滞継続の影響で21.3%減の5億46百万円、精密部品加工がレース用部品のレギュレーション変更に伴うスケジュールの遅れで40.5%減の1億70百万円、ユニット製品が真空関連装置向けステージ製品の増加や中国市場の医療用分析機器および半導体関連装置向け球面軸受の増加で35.6%増の1億30百万円だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が4億64百万円で営業利益が49百万円の損失、第2四半期は売上高が3億82百万円で営業利益が93百万円の損失だった。
通期連結業績予想は11月12日付で下方修正して、売上高が前期比28.6%減の16億03百万円、営業利益が2億16百万円の損失(前期は1億21百万円の損失)、経常利益が2億95百万円の損失(同1億89百万円の損失)、親会社株主帰属当期純利益が3億40百万円の損失(同2億03百万円の損失)とした。配当予想も修正して無配とした。
前回予想(25年5月15日付公表値、売上高24億86百万円、営業利益68百万円、経常利益57百万円、親会社株主帰属当期純利益34百万円)に対して、売上高を8億83百万円、営業利益を2億85百万円、経常利益を3億53百万円、親会社株主帰属当期純利益を3億75百万円、それぞれ下方修正した。産業用機械関連の需要回復には時間を要する見込みだ。26年3月期は減収・赤字予想で配当も無配としたが、中長期的には直動機器の需要拡大が予想され、積極的な事業展開で27年3月期の収益回復基調を期待したい。
■株価は目先的な売り一巡
株価は急伸した10月の高値圏から急反落し、さらに下方修正も嫌気して水準を切り下げる動きとなったが、目先的な売り一巡後に出直りを期待したい。11月12日の終値は487円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS451円86銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約31億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)




















