ビューティカダンホールディングス、菊花茎からセルロース抽出に成功、京都大学との委託研究が進展

■「和紙調シート」など試作品2種を製作、化粧品・包装材など多分野で応用期待

 ビューティカダンホールディングス<3041>(東証スタンダード)は11月14日、京都大学に委託して進めている「菊花茎のセルロース抽出に関する研究」で、菊の花茎から抽出したセルロース試料が完成したと発表した。同研究は、同社グループの生花祭壇事業などで発生する廃棄花材を循環型資源として再活用することを目的としており、今回の成果は「花材を資源へと転換する」取り組みの第一段階に位置づけられる。京都大学 生存圏研究所で生成された試料は白色粉末状で約30g、研究担当は同研究所の西村特定准教授である。

 研究成果としては、菊花茎から高純度のセルロースを抽出するプロセスが確立され、1㎏バッチ規模での抽出実証にも成功した。これにより量産化に向けた技術的見通しが得られたほか、抽出セルロースを用いた「和紙調シート」「形状保持セルロース」という2種類の試作品も製作された。今回の成果は京都大学の独自技術に基づくものであり、具体的な製法や条件に関する知見は京都大学に帰属する。廃棄花材の再資源化を可能にする技術的基盤が構築されたことで、化粧品、包装材、繊維、装飾素材など幅広い分野での応用が期待されている。

 今後は完成した試料を起点に、異業種連携による実証・試作フェーズへ移行する。繊維、化粧品、包装資材といった分野で大学と企業が協働し、用途検討や製品化に向けた試作品開発が進められる見通しである。また、地域金融機関や産学官ネットワークを通じ、地域資源の循環と新素材創出を両立させる広域的な連携モデルの構築も検討されている。ビューティカダンホールディングスは、廃棄花材の有効活用による環境負荷低減と地域経済の活性化を目指し、“花の循環”を軸とした持続可能なフラワービジネスの実現に取り組むとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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