PRISM BioLab、小野薬品との創薬提携で初回マイルストン達成

■一時金を2026年9月期1Qに計上、臨床候補化合物探索を加速

 PRISM BioLab<206A>(東証グロース)は11月14日、小野薬品工業<4528>(東証プライム)との創薬提携において初回マイルストンを達成し、一時金の受領が確定したと発表した。両社は2024年4月にガン領域での創薬に関する共同研究及びライセンス契約を締結しており、PPI(タンパク質間相互作用)を標的とした低分子ペプチド模倣技術「PepMetics技術」を用いて臨床候補化合物の創製を共同で進めている。同プロジェクトが計画通り進捗し、契約上定められた創薬研究段階のマイルストンを達成したことが今回の受領につながった。

 受領する一時金は2026年9月期第1四半期の事業収益に計上され、共同研究費は研究期間に応じて按分して計上される。金額は非開示だが、一時金と共同研究費の総額は直前会計年度売上高の80%に相当する規模とされ、財務への寄与が期待される。また、今後の研究・開発段階でもマイルストン収入が設定されており、さらに新薬として製品化に至った場合には売上高に応じたロイヤルティを受領する可能性がある。

 同社は構造生物学・計算化学的アプローチを活用した創薬研究を強化し、臨床候補化合物の創出を加速させる方針だ。竹原代表取締役は「従来困難な標的に対し最初の成果を上げられたのは両社研究者の協働の結果」とし、今後も進展を図る姿勢を示した。同件は独自技術の有効性と発展可能性を示すものであり、ガン領域での画期的新薬創出と、中長期的な企業価値向上に資する取り組みが続く。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る