JR東日本、相模線にAI人物検知機能を導入、車両側面カメラ高度化で検知精度向上

■ワンマン運転時の接近検知を自動化、運転士を支援

 JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)は11月18日、画像解析技術を活用したAIによる人物検知機能を相模線に導入すると発表した。ワンマン運転における安全性向上を目的に、車両側面の乗降確認カメラ映像をAIで解析し、お客さまが車両へ接近した場合に運転士へ通知する仕組みである。同社は「勇翔2034」で掲げる“すべての人にとっての安心”の実現へ向け、安全設備の高度化を進めている。

 同社研究開発センターは2012年から車載ホームモニタシステムを開発し、2020年以降に複数線区で使用してきた。2018年以降は画像活用を進化させ、車両前後の二つのカメラ映像を統合して判定する特許技術を確立し、距離がある人物でも検知精度を維持できるようにした。2023年から相模線で実証試験を行い、天候や時間帯を問わない検知性能を確認した結果、実用段階に到達した。

 導入線区は相模線(茅ヶ崎~橋本間)で、2026年2月頃より順次使用を開始し、同年度中に全編成へ展開する予定とする。今後はホーム混雑が目立つ他のワンマン運転線区への拡大も検討する。AIとIoTを活用した鉄道事業のサステナブル運営を推進し、運転士支援と乗客の安全確保を両立する取り組みとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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